仙台での在宅リハビリ|パーキンソン病と“ご縁”から学んだストレスとの向き合い方

5円玉6枚が教えてくれたこと ― 出来事は“捉え方”で変わる

仙台で在宅リハビリや訪問治療に携わっていると、日々多くの患者さんやご家族と出会います。特にパーキンソン病の方は、身体だけでなく心との向き合い方がとても重要だと感じます。

先日、日常の中でちょっとした出来事がありました。ドーナツを買った際に、お釣りとして出てきたのが5円玉が6枚。最初は「えー、ひどいな…」と思ったのですが、すぐに「これは“ご縁”のサインかもしれない」と気持ちを切り替えました。

この出来事は、まさにパーキンソン病やリハビリに取り組む中で私が患者さんやご家族にお伝えしていること――「出来事は捉え方次第で変わる」ということに通じるのです。

パーキンソン病とストレスの関係

パーキンソン病は、薬やリハビリによる身体的サポートが大切ですが、それと同じくらいストレスの捉え方が症状に影響すると考えています。

  • 「不安」と捉えればストレスとなり症状が悪化しやすい
  • 「学びやサイン」と捉えれば心が軽くなり、体の動きにもプラスの影響が出る

実際、仙台での訪問リハビリの現場でも、前向きな気持ちを持てる方の方が回復や維持がスムーズな印象があります。

リハビリの本質は「小さな変化に気づくこと」

パーキンソン病のリハビリは、劇的な改善を目指すのではなく、日常生活の中の小さな変化を大切にすることが基本です。

  • 昨日より立ち上がりがスムーズになった
  • 少し長く歩けるようになった
  • 食事のときの動きが安定してきた

こうした小さな進歩を「意味がある」と感じられるかどうかで、リハビリのモチベーションは大きく変わります。

先日の5円玉6枚(555555)の出来事は、その象徴のように思えました。嫌なことと思えば不快に終わるけれど、「ご縁やサイン」と捉えれば前向きな意味になる。これは病気やリハビリに向き合う姿勢とまったく同じなのです。

仙台で在宅ケアを続けて思うこと

在宅リハビリの現場では、患者さん本人よりも、ご家族が小さな変化に気づいてくださることが多いです。ご本人は「もっと治したい」という気持ちが強すぎて、改善や維持の価値を見失ってしまいがちです。

そこで私たち治療者の役割は、ご家族と一緒に小さな変化を確認し、安心を共有すること。その積み重ねが、患者さんご本人にもじわじわと伝わっていきます。

おわりに

5円玉のお釣りという小さな出来事から、私は改めて「出来事は捉え方で変わる」ということを実感しました。
パーキンソン病のリハビリや在宅ケアにおいても同じで、

「少しの変化に気づき、意味を見出す」

これこそが病気と付き合いながら前向きに生きるための大切な視点だと思います。

仙台で日々患者さんと向き合う中で、私はこの“小さなご縁のサイン”を胸に刻みながら、これからもリハビリの現場を支えていきたいと思います。

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