腸からGABAを増やす

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〜EM菌と筋緊張の関係〜

GABAとは何か

GABA(γ-アミノ酪酸)は脳や脊髄で働く代表的な抑制性の神経伝達物質です。
「神経のブレーキ役」とも呼ばれ、興奮を落ち着けることで筋肉のこわばりや過剰な緊張を防いでいます。

もしGABAが不足すると、このブレーキが効かなくなり、神経が過剰に興奮。結果として筋肉に常に力が入り、筋緊張やこわばりが強くなることがあります。パーキンソン病や脳卒中後の痙縮にも、このメカニズムが関与しています。


GABAを増やす方法

  • 食事:発芽玄米、発酵食品(納豆・漬物・ヨーグルト)、高カカオチョコレートなど
  • 栄養素:ビタミンB6やマグネシウムはGABA合成・受容体の働きを助ける
  • 生活習慣:有酸素運動、瞑想や深呼吸、十分な睡眠がGABA分泌を促す
  • サプリや薬:GABAサプリ、あるいは医師管理下でのGABA受容体作動薬

ここに加えて注目されるのが「腸内環境」からのアプローチです。


EM菌とGABAの関係

EM菌(有用微生物群)は乳酸菌や酵母など、多種類の発酵微生物を含んでいます。これらは腸内でGABAを産生する能力を持つ菌も含まれており、次のような効果が期待できます。

  • 腸でGABAをつくる
    → 直接的に腸内GABA濃度が高まる。
  • 迷走神経を介して脳へシグナルを送る
    → 腸でのGABA増加は神経を通じて脳のGABA系にも影響する。
  • 抗酸化作用・抗炎症作用
    → EM菌の代謝物にはSOD様物質などが含まれ、酸化ストレスを減らし、GABA受容体の働きを守る。

まとめ

  • GABAは「神経のブレーキ役」として筋緊張のコントロールに欠かせない。
  • 不足すればこわばりや痙縮が強まるが、腸内環境を整えることでGABAを増やす道がある。
  • EM菌は「GABAを作る」「酸化ストレスを抑える」二つの作用を持ち、筋緊張の改善やリハビリのサポートに役立つ可能性がある。
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