薬を飲んでいるのに、なぜ疲れやすい?
高血圧や脂質異常症で薬を飲んでいる方の中には、
「最近、疲れやすい」「筋肉がだるい」「力が出ない」
と感じる方がいます。
その一因として注目されているのが、コエンザイムQ10(Q10)の不足です。
Q10は体のエネルギー工場を支える物質
Q10は、体の中でエネルギーを作る「ミトコンドリア」の働きに欠かせない補酵素です。
特に、心臓・筋肉・脳などエネルギーをたくさん使う臓器で必要とされています。
本来、肝臓などで作られますが、加齢や薬の影響で不足することがあります。
脂質異常症の薬(スタチン系)とQ10
スタチン薬は、コレステロールを作る経路をブロックして血中コレステロールを下げます。
しかし、同じ経路で作られているQ10の合成まで抑えてしまうのです。
その結果、
- 筋肉痛
- だるさ
- 倦怠感
といった副作用が出やすくなります。
高血圧の薬とQ10
高血圧の薬でも、Q10に影響を与えるものがあります。
- β遮断薬:心臓の拍出を抑える薬ですが、長期使用でQ10が減ることが報告されています。
- 利尿薬:体の余分な水分や塩分を出しますが、ミネラルとともにQ10代謝にも影響する可能性があります。
対策はあるの?
薬を自己判断でやめることは危険です。
しかし、Q10を意識して補うことは一つの方法です。
- 青魚(イワシ、サバ、マグロ)や肉類(牛肉、豚肉)などから摂取
- 必要に応じてサプリメントを利用
海外では、スタチン服用者にQ10サプリを併用することが推奨されるケースもあります。
まとめ
薬は病気をコントロールするために大切ですが、同時に体のエネルギー源であるQ10を減らしてしまうことがあります。
「最近疲れやすい」「筋肉がだるい」と感じる方は、
薬の副作用だけでなく、Q10不足も関係しているかもしれません。

